茶道について

和敬清寂
茶道の根本の心は「和敬清寂」の四つに尽きると利休居士はいっておられます。
 
 和は 平和の和であり人の和である。 
 
 敬は  長上に対する尊敬であり同僚や目下の人に対する敬愛でもある。
 
 清は  清く正しく、かつ、静かに通じて静寂でありさらに心の平静さであり、落ち着きである。
 
 寂は 茶道の美の最高理念である「わび・さび」を指すと同時に己を知って足る心であり、深い思索の上での心の安らぎでもある。
深く禅を学んだ上で生まれてきたこの思想は、人間はいかに生くべきか、どう心がけたら豊かに正しく生き得るかという問題に対する解答なのでありました。
   『裏千家茶道の教え』茶道のすすめより
利休百首より
利休百首とは利休居士が和歌の形式で、茶道の精神、点前作法の心得などを三十一文字にまとめたものです。
その道に入らんと思う心こそ我身ながらの師匠なりけれ 
ならひつゝ見てこそ習へ習はずによしあし言ふは愚なりけり
心ざし深き人にはいくたびもあはれみ深く奥ぞをしふる

利休七則

利休七則とは茶の湯を学ぶ者にとって基本となる心得です
 一、茶は服のよきように点て
 二、炭は湯の沸くように置き
 三、花は野にあるように
 四、夏は涼しく冬暖かに
 五、刻限は早目に
 六、降らずとも傘の用意
 七、相客に心せよ